書籍紹介:10日でおぼえるOracle 11g 入門教室

結論からいってしまえば、「10日でおぼえるOracle 11g 入門教室」は、Oracleデータベース入門に最適の書籍です。
理由も明快で、この書籍は入門者に最適化されているからです。

そもそも、初心者向けとうたっていても、どうせ執筆するならば「初心者〜中級者までつかえます」的に仕上げたくなるものです。その方がページ数も稼げますし。一方、内容は一本道のインストール手順と動作確認のみの、薄くて安い「〜入門」もよく見かけますね。途中で横道にそれるとまったくフォローなしです。

10日でおぼえるOracle 11g 入門教室」は違います。プラットフォームや構成は限定しますが、その中で可能な限りの手順や情報を記載しています。この充実度なら、多少の環境の違いも吸収して学習を進められるでしょう。

レッスンの進め方もいいですね。第1日目がインストール、2日目がデータベース作成、3日目に起動停止などデータベースを操作できるようになってから、Oracleデータベースのアーキテクチャ解説がはじまります。まずは体を動かし、なじんだところで知識を蓄える。入門者向けのアプローチといえるでしょう。

なお、この書籍は「10日でおぼえる」シリーズですので、インターフェースが共通化されていることを知っていると、より読み進めやすくなるでしょう。例えば、提供する情報の種類によって「ヒント」「注意」「ワンポイント・アドバイス」「Column」などエリア分けされており、「Column」はやや高度な話題を扱っているので、必ずしもその場で理解する必要はないといった具合です。