ベスト・オブ2008:OTNで今年公開された技術記事とHow Toの人気上位トップ10

(OTN TechBlogの翻訳)

今日は、この時期の習慣になっているお気に入り作業として、2008年にOTNで公開された技術記事とHow Toのうち、人気の高かったトップ10をお届けします(注:対象は2008年の日付が入ったコンテンツのみ)。

すぐに分かると思いますが、すべての記事の著者はオラクル従業員ではなくエンドユーザーです。もう目新しいことでも珍しいことでもないですね。


1. "Oracle Database 11g:データベース管理者と開発者向けの新機能"、by Arup Nanda(Oracle ACE Director - Database)
当然の結果でしょう。Oracle Databaseのリリースに従って、また今年もArupがテクニカルHow Toの連載を届けてくれました。今回は、DBAや開発者向けに、彼好みのOracle Database 11gの新機能に焦点が当てられています。この連載が本当にすばらしいのは、ユーザーがすぐに新機能になじめるように、シンプルですぐに活用できる例に重点が置かれているところです。


2."Filtering and Grouping: A Comparison of SQL, Linux Scripting, and Ruby"、by Casimir Saternos
これは意外でした。このちょっと微妙な記事で、Casは、SQLLinuxRubyを対象にデータ管理に関する一般的な概念について説明しています。その目的は、DBAや管理者が集合指向の考え方を理解して、日常的なタスクに適用できるようにすることであり、日常タスクに対する"基本的アルゴリズムのレパートリー"が提供されています。新しいテクニックを覚えたい人にはオススメです。


3."Guide to Linux Find Command Mastery"、by Sheryl Calish
Linux OSに関する初心者の育成が定番となって数年になりますが、Sherylはその取組みで重要な役割を果たしてくれています。彼女の連載"Linux Command Mastery"はいつも高い人気を誇っていますが、今年もっとも好評だったのはfindコマンドの回です。来年もお楽しみに。


4."Build a .NET Application on the Oracle Database with Visual Studio 2005 or 2008"、by John Paul Cook
.NET開発者コミュニティからOTNに寄せられる、Oracle Databaseプラットフォームの使用に関するアドバイスを求める声が後を絶つことはありません。今回のJohnの記事ほど、この声に応えたものはないでしょう。


5."基本的なJava Persistence APIのベスト・プラクティス"、by Dustin Marx
Javaアプリケーションでデータ永続性を実現(例:Java Persistence APIを使用)するための業界標準の設計において、オラクルが重要な役割を果たすであろうことは言うまでもなく、OTN Webサイトの訪問者がこの分野の基本的ベスト・プラクティスに興味を持つことも当然のことです。Dustinがこの分野に精通していることが良く分かる記事です。

6."Integrating Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus with SOA"、by Mark Rittman(Oracle ACE Director - Middleware)
BIコンテンツがトップ10入り?Oracleのテクニカル・エンドユーザー・コミュニティにとって、この分野がいかに重要になってきているかを物語る結果ですね。


7. "Integrating Oracle's Hyperion Essbase with Oracle Business Intelligence"、by Mark Rittman(Oracle ACE Director - Middleware)
ええっ!BI関連の記事が2つもトップ10入り?やはり、HyperionユーザーがOTNの仲間入りをした今、これは最初に思ったほど驚くことではないですね。ある意味、EssbaseはOLTPデータベースにとって究極の"キラー・アプリケーション"ですから。


8."Build Your Own Oracle Extended RAC Cluster on Oracle VM and Oracle Enterprise Linux"、by Jakub Wartak
2008年は仮想化が飛躍を遂げた年でしたが、そこでOracle VMの登場が果たした役割は小さくありません。ポーランドコンピュータサイエンスを学ぶ学生(現在はジュニアDBA)によって書かれたこのきわめて詳細なガイドは、1つのユースケース(拡張RACアーキテクチャの評価)に特化したものですが、教育や評価のためにOracle RACクラスタの仮想化を学びたい人に役立つ構成情報がたくさん含まれています。


9."Build a Google Talk Client Using Oracle ADF Faces Rich Client and the Active Data Service"、by Lucas Jellema(Oracle ACE Director - Middleware)
Oracle ADF Faces Rich Clientが発表されたのは今年後半になってからでしたが(つい数ヶ月前のOracle JDeveloper 11g製品版リリースで発表)、人々が実際にそのテクノロジーに触れたり(動いているのを見たり)する機会が増えるにつれて、来年は引く手あまたのテーマになるでしょう。新し物好きのLucasは、時間を見つけて、このパワフルなリッチ・エンタープライズ・アプリケーション(REA)コンポーネントをテクノロジー・プレビュー版(執筆時)で試したようです。


10. "Invoice Processing in a Service-Oriented Environment"、by Ronald van Luttikhuizen(Oracle ACE Director - Middleware)
SOAの分野にありがちな誇大広告と理論の中には、実際のユースケースが入り込む余地が十分すぎるほどあります。Oracle Enterprise Service Bus(現在のOracle Service Bus)を使って実装したプロセス統合シナリオについてRonaldが書いたこの記事には、そのようなユースケースが示されています。


著者のみなさんは、OTNコミュニティにとって大切な献身的メンバーです。本当に、本当にありがとうございます。

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