Oracle VM Forumに行ってきました!マルチコア時代の賢いシステム "プライベート・クラウド" 構築を考える
こんにちは。OTN事務局の徳道です。
2010年5月18日に日本オラクル青山センターにて「Oracle VM Forum」が開催されました。
当イベントは、東京や大阪で何度も開催してきている人気のイベントです。
今回はサーバー仮想化に関するセッションだけでなく、アプリケーション・サーバーの仮想化に関するセッションも交えた内容となっており、「仮想化とは?」という基本的なところから、仮想化とグリッドの技術を使って「プライベート・クラウド環境」を構築するためのノウハウまでを一日で網羅するというの密度の濃いものでした。
開催されたのは以下の4つのセッションです。
- システムの俊敏性(アジリティ)を追求したプライベート・クラウドへの道〜マルチコア時代の賢いシステム構築 5つの提言〜
- 限界に挑戦!最新のマルチコア・サーバで、仮想マシンは何台稼働できるのか?
- デフレ時代のプライベート・クラウド環境構築術〜サーバー仮想化技術を導入しただけで十分ですか?〜
- 集約率とパフォーマンスに効くクラウド技術〜アプリケーション・サーバー層をもっと効率化するには〜
これらをすべてご紹介したいところですが、、、今回のレポートでは、OTNのメールマガジンによく登場してださるシステム事業統括本部基盤技術本部テクノロジーエバンジェリストの中嶋一樹さんと、Fusion Middleware事業統括本部 - Fusion Middlewareビジネス推進本部 担当シニアマネジャー杉達也さんが登壇したセッションのレポートです^^
ではここからは、同じく事務局員の山口さんにバトンタッチしてお届けします。
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限界に挑戦!最新のマルチコア・サーバで、仮想マシンは何台稼働できるのか?
今回の中嶋さんのセッションは、サーバー仮想化ソフトウェアXenを用いたデモが中心となりました。
これはOracle VM for x86がXenペースであることに加え、最新のXen 4.0の機能が将来的にOracle VMに導入されることが期待できるからでしょう。そして、デモはデル様のご協力により、Dell PowerEdge R910(CPU 32コア、メモリ 64GB)上で行われました。
ちなみに中嶋さんによれば、より多くのVMを稼働させるためにはサーバーのメモリ搭載量が重要だが、単純に最大搭載量だけではなくメモリ・スロット数に注目すべきだとのことでした。
これはリーズナブルな4GBまでのメモリ・モジュールをより多く積むことで、システム・コストが抑えられるからだそうです。
最初のデモは、VM1つでソフトウェアをコンパイルした時間が、同時にVM 30、同時にVM 60ではどのように変化するか?というものでした。
結果は多少のオーバーヘッドが発生するものの、おおよそ割り当てられるコア数とVM数の関係で計算可能という興味深いものでした。
その後のオーバーコミット、Self-Ballooning、Transcendent Memoryなどの機能説明については、中嶋さんが自身のブログやセミナー資料でソースを紹介されていますので、そちらをご覧ください。
なお、会場後方ではこちらもデル様のご協力により、Dell PowerEdge R810の実物が展示されました。こちらのサーバーも2Uの省スペースにもかかわらず、CPU 32コア搭載可能、メモリ・スロット32を備えた優れものです。
<セミナーの後、皆さん興味津々>
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集約率とパフォーマンスに効くクラウド技術〜アプリケーション・サーバー層をもっと効率化するには〜
杉さんのセッションは、アプリケーション(AP)サーバーの仮想化を正面から取りあげていました。オラクルの仮想化ソリューション関連のセッションはデータベースについて深掘りすることが多かったので、参加された方には新鮮だったのではないでしょうか。
内容の前半は、オラクルのAP層における仮想化ソリューション提案についてでした。
単なる負荷分散ではないインテリジェントなワークロード管理や、単なるAPサーバー・クラスタではないメモリ仮想集約によってメモリデータの信頼性やキャパシティを高めるAP・グリッド・アーキテクチャなど、機能についての説明とそれらの実装事例が紹介されました。
特にヨドバシカメラ様のECサイトレスポンス改善事例は、皆さまの記憶にも新しいところだったようです。
後半は、近々出荷されるオラクルの仮想製品2つの紹介で、
まずはOracle Virtual Assembly Builder。
複数の層(Web、AP、DB)にまたがる複数の仮想マシンで構成される仮想環境の設計からデプロイまでを容易にするそうです。
そしてOracle WebLogic Server on JRockit Virtual Edition。
こちらはOS不要のハイパーバイザ上で実行されるJVMで、ホストOSをハイパーバイザに置き換えた際のメリット(パフォーマンスや信頼性向上)をゲスト環境においても期待できる製品とのことでした。
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では最後に私から関連情報のご連絡です。
※日本オラクルのお客様情報(プロファイル)が必要になります。ログインしてダウンロードください。
最後までレポートを読んで頂いてありがとうございます!
参加なさった方には振り返りのまとめ記事として、参加できなかった方には当日の様子を少しでもお伝え出来たなら幸いです。