「クラウドは自分たちで作れる」CloudComputingSummitレポート(1):中嶋さん編


2010年6月15日にザ・プリンスパークタワー東京にて「Oracle Cloud Computing Summit [Database & Exadata Day」が開催されました。

この記事は、午後のセッションで行われた「仮想化 + GRIDで構築する高密度クラウド実装解説」を、講師の方のコメントと来場者の方のメッセージで振り返るイベントレポです。
登壇したのはOTNではお馴染みの、システム事業統括本部基盤技術本部テクノロジーエバンジェリストの中嶋一樹さんです^^

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クラウドは自分たちで作れる」


今回多くのセッションがある中、私のセッションでお伝えしたかったのは下記2点です。

  • Oracle Databaseを使って、このようなクラウドが「今すぐ実現できる」
  • 自分たちに最適なクラウドは「自分たちで作れる」

クラウド構築にあたり、最も実現が難しい仕組みについては、すでに製品として提供されています。そしてオラクルは、複数層でさまざまな仮想化技術があり、それらを併用することでパワフルなクラウドを構築できるというメッセージを発信しています。


しかし、メッセージだけではそれがどのような組み合わせなのか、どのような仕組みなのか、具体的にどのようなことができるのか、さらには本当に実現可能なのかが不明瞭です。

このセッションでは「サーバ仮想化」+ 「GRID」によって、いかに高密度に、いかにManageableなクラウドを構築できるのかを、デモを通してあくまでも具体的にご提示することがミッションだと考えていました。

では、実際に来場いただいたお客様にオラクル製品が織りなすクラウドを具体的に理解いただけたのかどうか、アンケートのご回答を少しみてみましょう。

かなりの数のコメントをいただいたので、ご紹介はごく一部ですが、同様のコメントを多くいただいています。

【来場されたお客様から頂いたコメント(一部抜粋)】

  • クラウドシステムがデータベースに限らず現在あるものをうまう使えばすぐに実現可能であることを知った
  • 簡単な操作でシステムを停止せずデータが移行できるとは聞いてましたけれども、実際に見るのと違いますね。すごかったです。
  • 非常にわかりやすかった。仮想化、GRIDについて理解できたと思う。デモを見させて頂き、身近に感じられた

まさに今回お伝えしたかったことが伝わったことが感じとれ、率直に大変嬉しく思っています。
他のコメントでもやはりデモに言及するコメントがほとんどで、テクニカルセッションにおけるデモの重要性をひしひしと感じます。

また、もう一つのメッセージであるクラウドは自分たちで作れる」についても、可能性を感じていただけたのではないかと受けとめています。

これまでのオラクルのイベントでは、オラクル製品以外のものをつかったデモはあまりご覧いただくことがなかったと思いますが、製品はコアな仕組みを実現するために使い、カスタマイズが必要なユーザーインターフェ−スについてはシンプルで軽量なものを自分で作成してみる。そんな選択肢もあるということがお伝えできていたならば幸いです。

実際 DatabaseやASMといった製品はインターフェースがすべてSQLで定義されているので、外部プログラムに機能を統合するには非常に都合が良いのです。
そして、サーバ仮想化製品のOracle VMには専用のAPIを設けているため、ストレージ層、VM層、データベース層すべてに渡って外部プログラムとのインテグレーションが可能です。つまり、お客様が自分たちの業務に合わせて最適な処理フローを簡単に実装することができます。

そんなパッケージ製品をうまく活用した独自システムの開発欲求を少しでも刺激することができれば、このセッションは成功だったかな、と思っています。


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