Oracle Unbreakable Linuxの導入調査:つまりはこれから


(OTN TechBlogの翻訳)

Oracle Unbreakable Linuxの認識度に関する前回の記事を書いている時に、Twitterで注目を集めたOracle Unbreakable Linuxの導入についての記事(『Oracle's Unbreakable Linux not denting Red Hat』)が頭に浮かびました。

その記事には多くのことが書かれていますが、そのことについてはWim Coekaertsが十分すぎるほど説明しているので、今回はMattの記事のおもなベースとなっているPiper Jaffrayの調査(私は未見)の結果というものについて書こうと思います。この調査に基づいて、Mattは次のように書いています。

Oracle Unbreakable Linuxが低コストで優れたサポートを提供するというならば、現在までに何千社もの顧客を獲得しているはずだろうが、そうではないのだ。

私は調査方法を確認していないのでコメントするのが難しいのですが、そのようなレポートがどのように作成されるのかを知っているので、その調査の回答者数はかなり限定されていたのではないかと思います。ご存知のとおり、どの組織でもLinuxやほかのOSのフットプリントは巨大です。つまり、それらのOSは多くのタイプのアプリケーションに対するプラットフォームとして機能しているため、企業での導入状況を正確に把握するには、多くの購入者を調査する必要があるということです。Piperは多くの購入者を調査したのか、本当のことは私には分かりません。

もっと重要なポイントは、前回の記事に書いたとおり、Oracle Enterprise Linuxのサポート内容についての認識は、皆さんが考えるよりも実際には低く、やるべきことがまだまだあるということです。Red Hatは少なくとも10年先にスタートしているので、両プログラムの導入を比較することは、私にとっては「りんごとオレンジ」を比較するようなものです。