春うらら、QCon Tokyo 2010 レポートが届きました!
こんにちは。OTN事務局の徳道です。
2010年4月19日、20日に東京ミッドタウン・カンファレンスにて「QCon Tokyo 2010」が開催されました。
私は残念ながら参加できなかったのですが、社内に「参加した」というエンジニアの方を発見!
二日にわたって開催されたこのイベントをレポートできることになりました^^
>QCon Tokyo 2010 公式サイト
⇒プログラムはこちら
それではレポートをお願いしまーす。
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【僕たちが行ってきました!】
写真左:山口 能迪 (やまぐち よしふみ)
コンサルティングサービス統括 - コンサルティングCoE - コアコンピテンシー部 BI/SOAインテグレーショングループ
写真右:石丸 秀行 (いしまる しゅうこう)
システム事業統括本部 - パートナー技術本部 - データベース製品技術部
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心地よい春の陽気に包まれた東京ミッドタウンのカンファレンスルームで「QCon Tokyo 2010」が開催されました。
QConは、最新技術を追い求める開発者のための情報コミュニティ「InfoQ」が主催する、エンジニアによるエンジニアのためのハイクオリティなワールドワイド・カンファレンスです。
米国、英国、中国、日本の4カ国で毎年開催され、チームリーダー、アーキテクト、プロジェクト・マネジャーを対象に、 InfoQチームが選出する各ジャンルのエキスパートが、最先端の技術情報や一歩先行く最新情報を提供しています。
【1日目】
初日のキーノートセッションはTwitterの開発者Nick Kallenさんによる講演でした。
タイトルは「Data Architecture at Twitter Scale」。
一日に膨大なメッセージを受け取り配信を行う、マイクロブログをスケールアウトさせた手法は、非常に興味深いトピックでした。今でこそ秒間120万という膨大なメッセージを配信していますが、そこに至る道のりは険しかったそうです。
しかし、解決するために使用した技術は、データのパーティション、インデックスの作成、レプリケーションの作成といった一般的なものが中心。Twitter規模のシステムを組む機会は少ないですが、スケーラビリティの基本はシンプルであることを実感しました。
最後に、「スケーラビリティのソリューションは魔法ではない」そして「全ての技術的ソリューションは移り変わるものだ」という印象深い言葉で講演を締めくくりました。
オラクル社からはOracle CoherenceのシニアエンジニアであるPatrick Peraltaさんが
「Connected Clouds: A Platform for Globally Distributed Service」
と題した講演をおこないました。
Coherenceに代表される分散KVSの話題は非常にホットなこともあり、たいへん多くの参加者を集めました。講演は、Oracle Coherenceをもちいて世界的に分散したシステムの設計をおこなうという内容でした。
各国にサイトが分散した場合、どうしてもネットワークの遅延が問題となりますが、その際にCoherenceをPush Replication Patternで使用して解決するという内容でした。講演の途中で「ロンドン」と「ニューヨーク」の二か所で分散稼働しているオークションシステムのデモがあり、具体的な使用例がイメージできる構成でした。
初日の最後にはカンファレンスパーティが開催されました。
六本木のバーの一角で、有名な講演者と身近に議論できる貴重な機会です。
ただし、、、
ワールドワイドなカンファレンスということで、参加者の2割から3割は外国のエンジニア。
しかしながら、会場内では英語で熱い議論が繰り広げられていました!
動画で臨場感をお伝えしたいところ、お見せできず非常に残念です。
【2日目】
2日目のキーノートセッションはFacebookのMarc Kwiatkowskiさんによる講演です。
タイトルは「Scaling Memcache at Facebook」。
4億人のユーザを抱えるFacebookが、いかにしてmemcacheをもちいてスケーラブルなキャッシュシステムを構築してきたかを紹介していました。
バックエンドで動くmemchaceのデータ処理方法を、状態遷移図をもちいて詳細に解説していました。memcacheをキャッシュに利用する中で単純なルールから出発して、さまざまな例外や拡張性に対応するための追加ルールが次々と追加されていった様がありありと語られました。
それ以降のセッションでは、
Java7で目玉の一つとして注目されているモジュール化システムについてのセッション
Rubyの父まつもとゆきひろさんによる「美しいコード」に関する思想とRubyに関するセッション
クラウド時代におけるシステム構築方法に関するセッション
など、内容は多岐にわたりました!
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石丸さん、山口さん、レポートありがとうございました!!
エンジニアに国境はなし!
非常に充実した2日間だったようです。
では最後に、私から関連情報をご紹介させていただきます。
>QCon Tokyo 2010 公式サイト
⇒当日のプログラム&セッション資料
※米国オラクルから来日したPatrick Peraltaさんのものは以下にて
>講演資料「Connected Clouds: A Platform for Globally Distributed Service」(英語)
by Patrick Peralta
【Oracle Coherence関連情報】
製品情報
ドキュメント
ソフトウェアダウンロード
Oracle Coherence特設サイト(導入事例やコラムなど)
OTNでは今回のようにイベントレポートをブログで紹介しています。
その他最近のイベントレポートはこちら。
>デブサミに行ってきました。レポートその1(さとうなおき さん編)
>デブサミに行ってきました。レポートその2(中嶋一樹さん編)
皆さん、今回のレポートはいかがでしたか?ご意見などありましたら当ブログにコメントいただけると嬉しいです!